●帯状疱疹とは
帯状疱疹は、多くの人が子どものときに感染する水ぼうそうウイルスが原因で起こります。治った後もこのウイルスは神経節に潜んでいるため、ストレスや過労、病気、加齢など免疫力が低下した際に、再び活性化して帯状疱疹を発症します。発症すると、主に体の片側の一部にピリピリとした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹ができます。日本では、80歳までに約3人に1人が発症するといわれており、皮膚症状が治った後も、50 歳以上の約2割の人に帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長い痛みが続くことがあります。
●帯状疱疹ワクチン接種の費用助成について
帯状疱疹ワクチン予防接種は予防接種法に基づかない任意の予防接種です。接種対象者の希望により受けるもので、法律上の義務はありません。予防接種による効果や副反応等十分にご理解いただいたうえで、接種の判断をしてください。
1.対象者と助成金額
- 東伊豆町に住民登録があり接種日時点で50歳以上の方
- 接種費用は医療機関により異なります。
- 帯状疱疹ワクチンは2種類あり、制度の利用はどちらかのワクチンで生涯1度限りとなりますのでご注意ください。
生ワクチン(ビケン) |
不活化ワクチン(シングリックス) |
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接種回数 |
1回 |
2回 |
助成回数 |
1回 |
2回以内 |
助成金額 |
4,000 円/回 |
2.接種までの流れ
接種の 後 に申請が必要です |
① 医療機関に予約し予防接種を受ける
② 接種費用を全額支払う(接種費用は医療機関によって異なります)
③ 保健福祉センターの窓口で必要書類を揃えて申請する
(接種した年度の翌年度、4 月 10 日までに払戻しの申請をしてください。)
④ 申請から1~2か月後に指定口座に該当する助成金額を振込み
申請の際に必要なもの(必要書類が不足する場合には申請できません)
- 接種済証や予診票等(接種したワクチンの種類がわかるもの)
- 領収書の原本(予防接種の接種費用がわかるもの)
- 帯状疱疹ワクチン接種費用助成金支給申請書
申請書は保健センター窓口のほか、町HP からダウンロードできます
帯状疱疹ワクチン予防接種費用助成金交付申請書兼請求書 - 本人確認できるもの(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証等)
- 振込先のわかる通帳またはキャッシュカード
◆帯状疱疹 Q&A
Q 以前、帯状疱疹になったことがありますが、ワクチンを接種できますか? A 接種できます。一度帯状疱疹になった人でも体の免疫力が低下すると、再発する可能性があるからです。ただし、現在発症している方については、帯状疱疹が治癒し、体調が十分に回復するまで待ってから接種を行ってください。また、ワクチンを接種してもすでに発症した帯状疱疹による神経痛に対しての効果はないことを御理解の うえ接種を検討してください。治癒後のワクチンの接種間隔については、決まりはありませんので医師にご相談ください。 |
Q 水ぼうそうにかかったことがない人でも、帯状疱疹ワクチンは接種できますか? A 過去に水痘の履歴がなくても(または不明でも)、接種することができます。 |
Q 既に自費で帯状疱疹ワクチン接種を済ませていますが、今後接種できますか? A 助成制度は生涯に一度のみ利用できる制度です。過去に自費で帯状疱疹ワクチンを接種した方は、助成制度を利用することは可能ですが、臨床試験での有効性・安全性が確立されていませんので、必要性を医師と相談してください。 |
Q 1回目をシングリックス(不活化ワクチン)、2回目をビケン(生ワクチン)で接種しても良いですか? A 2種類のワクチンのいずれか一方が制度の対象となります。上記の接種の場合、2回目の異なるワクチンは助成の対象となりません。 |
Q 予防接種救済制度の対象になりますか? A 任意接種のため独立行政法人医薬品医療機関総合機構法に基づく救済の対象となります。 |
◆予防接種の注意事項
<予防接種を受けられない方>
① 明らかに発熱(通常37.5℃以上)がある方
② 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
③ 受けるワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方
④ 【生ワクチン接種希望】妊娠している、または妊娠している可能性がある方
⑤ 【生ワクチン接種希望】先天および後天性免疫不全、または免疫抑制状態の方
⑥ その他、医師が予防接種を受けることが不適当な状態と判断した方
<予防接種前に医師と相談しなければならない方>
① 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患などの基礎疾患のある方
② 予防接種後2日以内に発熱したことがある方、または全身性発疹などのアレルギーを疑う症状になったことがある方
③ 帯状疱疹ワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれがある方
④ 過去にけいれん(ひきつけ)をおこしたことがある方
⑤ 過去に免疫不全の診断を受けている方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
⑥ 【不活化ワクチン接種希望】血小板が少ない方、または出血しやすい方
⑦ 【不活化ワクチン接種希望】授乳中の方、妊娠しているまたは妊娠している可能性がある方
◆ワクチンについて
生ワクチン ●販売名:ビケン (乾燥弱毒生水痘ワクチン) |
不活化ワクチン ●販売名:シングリックス (乾燥組換え帯状疱疹ワクチン) |
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特徴 |
〇1回接種 〇皮下注射 |
〇2回接種 〇筋肉注射 |
効果 |
〇予防効果:約 50~60% 〇持続期間:接種から7年程度 |
〇予防効果:50 歳以上で 97%、70 歳以上で 90% 〇持続期間:接種から 10 年以上 |
注意点 |
○先天性及び後天性免疫不全状態の方は接種できません。 例)白血病、リンパ腫、骨髄やリンパ系に影響を与えるその他疾患等 ○薬剤等による治療を受けており、明らかに免疫抑制状態の方は接種できません。 |
〇2回接種が必要です。 標準的な接種期間は、1回目の接種から2か月後に2回目を接種します。2か月を超えた場合は、6か月後までに接種してください。例)標準的な接種期間 1回目の接種が7月 10 日の場合 2回目の接種は9月 10 日から可能、 1月 10 日までに接種 なお、接種スケジュールを短縮することで効果が得られる場合、1回目の接種から2回目の接種間隔を1か月まで短縮することができます。 対象は以下のとおりです。 ・疾病又は治療により免疫不全である者 ・免疫機能が低下した者又は免疫機能が低下する可能性がある者 ・医師が本剤の接種を必要と認めた者 |
主な副反応 |
〇注射部位の痛み、発赤、腫れ、倦怠感 |
〇全身症状(倦怠感、筋肉痛、発熱、頭痛等)、注射部位の痛み、発赤、腫れ |
※出典: 厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会)資料生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)予診票、不活化ワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)予診票
◆接種後の注意事項について
① 接種後 30 分程度は、健康状態を観察し、体調の変化がないことを確認してください。
② 接種当日は激しい運動を避け、接種部位を清潔に保ってください。
③ 入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることは控えてください。
④ 高熱やけいれんなどの異常な症状が出た場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
【問い合わせ】
東伊豆町保健福祉センター 0557-22-2300