稲取村木製水道管と東区道祖神が町指定文化財になりました。

かわらばん

平成26年10月11日(土)、役場1階研修室で、新しく町指定文化財となった稲取村木製水道管及び東区道祖神の説明会を行いました。2つの文化財の価値を東伊豆町文化財保護審議会の黒川俊廣委員と稲岡孝宣委員の2名により熱のこもった説明がありました。


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東区道祖神は、単体丸彫り坐像、伊豆型道祖神の形をとっておりその形態自体が貴重である石像です。そして、この道祖神は日本民俗学の祖、柳田國男の高弟である折口信夫が自著『古代研究』の巻頭において取り上げ、研究の対象にもなり稲取の地域信仰を知る手がかりとなるものです。




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稲取村木製水道管は、稲取の偉人田村又吉翁と村医として村の為に尽くした村医西山五郎氏の当時の業績を鑑みる重要な歴史資料です。明治時代、稲取では確かにコレラなどの疫病がはやり大変きれいな水を確保するのに苦労した土地でした。そこで当時の稲取村初代村長である田村又吉翁と西山五郎氏が先頭に立ち始めた公共事業の木製水道管です。当時の稲取にあった造船技術が応用され村民が力を合わせ作りました。近代水道の運用は、明治20年横浜市が最初と言われています。稲取村では、わずかその4年後明治24年に敷設、運用された歴史があります。

今回の説明会に参加者30名は、手にメモを取りながら説明に耳を傾けていました。