平成24年11月29日に、東伊豆町農業経営振興会の花卉部会カーネーション部の新品種導入育成事業で行っている、
新品種調査会に同行しました。
この調査会は、稲取地区のカーネーション農家10件が試験的に育てている新品種の苗の生育状況を見て、
今後商品として出荷できるものかを調査するもので、一年に一度行われます。
カーネーションは毎年100種類くらいの品種が生み出され、そのうち10種類程度が残るそうです。カーネーションの流行は回転が早く、
昨年栽培された品種が、翌年には栽培しないということはよくあるそうで、花の世界もなかなか厳しいものです。
ちなみに、稲取地区では切花用のカーネーションの栽培をしています。
この日は、花卉部会長を筆頭に部会メンバーの農家、県の賀茂農林事務所及び伊豆農業研究センター職員、
農協職員に同行し、各ハウスを見て回りました。
ハウスの一角に、新品種を育成しているスペースがあり、概ね10種類ほどの苗を育てていました。
新品種の中には、バラのような真紅のものから、カーネーションとは思えないユニークな花弁をもったものがありました。
余談ですが、カーネーションには様々な色があり、唯一ないのが青色だそうです。
審査は、花の色、丈の長さ、茎の太さや強さ(花の重さでおじぎしてしまうようなものは使えません)、花の大きさなどを見ていきます。
何輪も咲くスプレー種の場合は、花(蕾)のつき方、数、咲き方も見ていきます。
育成した農家にも立ち会ってもらい、花の咲いた時期、育てやすさなど意見も参考にします。
審査の結果、全体86品種のうち、有望品種18種、準ずる品種として5種が選ばれました。
役場の3階カウンターに飾ってありますので、見に来てくださいね。
選ばれたカーネーションが、花屋の店頭に並ぶのが今から楽しみです。