「はんまあさま」が行なわれました。

かわらばん

9月9日は、重陽の節句です。
平成24年9月9日(日)、稲取ふるさと学級で、稲取に伝わる伝統的行事「はんまあさま」が行なわれました。
はんまあさまにまつわるこんな昔話があります。

昔、海へ出ても魚がまったくとれない日が続いた時がありました。
毎日毎日漁師は、海をぼんやりながめるしかありませんでした。
そんなある日、カモメの群れが空いっぱい舞い飛んでいるのを見て、とりやまがついた。
漁ができるぞと喜び勇んで船を沖にだしました。とりやまの下まで到着すると、丸太でくんだイカダのようなものに気付きました。
いかだの上には、いくさに敗れたと思われる武士が、折り重なるように息絶えていました。
それを見た漁師は、少し気落ちしてしまいました。しかし、それを見て見ぬふりもできません。死体を港まで運び手厚く葬りました。
その年を境にして、稲取沖では、イカとサンマが、たくさんとれるようになったそうです。

今でも稲取の漁師は、漁をさせてくれる仏様をはんまあさまと言って、毎年9月8日、9日にお祭りしています。
この伝説に基づき、はまゆうの葉で武士の姿をかたどり、他にイカやサンマの形をつくって一晩まつり、
翌日夕方流す行事を行なっています。ふるさと学級でも、この稲取の伝統行事はんまあさまを制作、体験しました。

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東区の老人クラブの人に教えてもらって、はんまあさまづくり。

 

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はんまあさまができたよ!

 

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はんまあさまの昔話の再現、寸劇!



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イカとサンマになってくらっしぇ~よ~♪